八王子駅の北口から徒歩10分少々。駅から離れると、喧騒とは全く無縁の静かな住宅街。大正9年(1920年)に創業された「下島調剤薬局」が姿を現します。

100周年を間近に控えたこの薬局は、「ただの調剤薬局」から「患者さんの生活に寄り添い、ともに歩く薬局」へと姿を変えるべく、静かにその形を変化させている最中でした。

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東京都八王子市―。新宿駅からおよそ50分程に位置するこの地域は、古くから続く呉服屋や商店などが立ち並ぶ、知る人ぞ知る「歴史の街」。駅から10分も歩けば騒がしさは身を潜め、穏やかな時間が流れます。

都会と自然がほどよく調和する八王子の街で、100年近く地域の医療を「薬」で支えてきた下島調剤薬局。地域に貢献しながら、これから変わっていく薬局、薬剤師の業界を共に考え、共に歩むことができる薬剤師が求められています。

八王子の駅前。買い物も交通網も充実している。
八王子の駅前。買い物も交通網も充実している。

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建物に入ると、リフォームされたばかりの清潔感ある空間が広がります。待合室を広くし、カウンター越しの患者さんとの距離が近くなるように意識した作りは、「今後への変化」を感じさせる、小さいながらも確かな一歩になっていました。

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まずはじめに、薬剤師の福嶋さんにお話をお伺いします。

柔らかな物腰の福嶋さん。下島調剤薬局で勤務を始めて8年目になります。前職は総合病院の門前薬局にお勤めされていたそうです。

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「これまでのキャリアはすべて調剤薬局でした。病院勤務とも、ドラッグストアとも違う、医薬品を通じて患者さんと直接触れ合える、やりがいのある仕事だと思いますよ。」

前職の時から下島調剤薬局の先代社長に誘われていたこともあり、転職を決意。幅広くキャリアを積みたいという意向もあったと言います。

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「総合病院の頃は、スタッフも患者さんも数が多く、幅広い症状に対応していました。一方で業務が分担制になっており、個人の責任や裁量については今より小さかったように感じます。」

いまでは、患者さんからの要望やクレームを直接担う立場。日々患者さんと話し、病院の処方内容と調整を行いながら、適切な提案をすることが求められます。

また、医療事務として勤務する近藤さんにもお話を伺いました。

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近藤さんは勤務を始めてから15年が経つ、まさに下島調剤薬局の縁の下の力持ち。「人と接するのが得意ではないので、裏方が良かった」と照れくさそうに笑う、とても優しい雰囲気の方です。

前職は派遣スタッフとして他業界で事務をしていたそうですが、契約終了を機に転職。以前から医療系の仕事に興味があり、自分で取得していた医療事務の資格を活かして下島調剤薬局に。

人の入れ替わりについてお伺いしてみました。

「私はもう15年こちらでお世話になっていますが、入れ替えはほとんどないですね。みんななかなか辞めないんです(笑)」

と笑う。これには薬剤師の福嶋さんも笑顔で

「そうなんですよ。居心地がいいんですよね(笑)」

と同調。終始、柔らかい雰囲気で時間が流れるのを感じました。

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薬剤師にも変化が求められる時代

「町の薬屋さん」としておよそ100年愛されてきた下島調剤薬局ですが、取締役の田澤さんは

「時代が移り行く中、このままでよいとは、決して思っていません。」

とこれからの薬局の姿について思いを巡らします。%e4%b8%8b%e5%b3%b6%e8%aa%bf%e5%89%a4%e8%96%ac%e5%b1%8008

「今後は医療費・社会保障費の高騰と国の財源の関係で、医療保険制度も大きく変わっていくと思っています。そのとき、薬剤師、そして薬局は、しっかりと存在感を示せる存在になっていないといけない。」

そう話す気持ちの裏側には、薬剤師は医療、介護の分野でもっと活躍できるはずだという強い思いがにじんでいます。

今後、業界が「在宅医療」に大きく舵を切っていく中で、薬剤師はどのような活躍ができるのでしょうか。

「ただ家に薬を届ける“薬の宅配屋”ではなく、薬物動態を観察しながら、医師、看護師、介護士の方々と連携できる“治療のハブ”のような存在を目指していきたいと考えています。そしてこれからどんな付加価値が生み出せるのか、まさに今チャレンジしていこうとしているところです。」

実は田澤さん、薬局においては全くの門外漢。今まで、外資人材サービス企業で営業として外資金融業界を中心に担当したり、学生や求職者に対してのキャリアコンサルティングなどの仕事を経験してきました。キャリア=人生だという考えのもと、薬剤師のキャリアをどう導いていけるのか、薬剤師の未来をどう切り開いていくのか、試行錯誤しています。

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まだ業界に入ってわずか2年の田澤さん。これまでを振り返って「慣習や価値観において一筋縄ではいかない」と感じながらも、根底にある想いはやはり「在宅医療における薬剤師の価値を高めたい」という一点。

「時代が変わる中で、やはり”在宅医療”はとても大きなキーワード。在宅医療で価値を発揮するには、言ってしまえば”いかに患者さんの生活を想像し、寄り添えるか”に尽きるかなと考えています。そのための新しいサービスの形や仕組みを、なんとか年内に形にしていきたい。」

下島調剤薬局は、組織が小さいからこそ、個人個人の裁量が大きく、やりたいこと、試してみたいことをぶつけられる環境が存在します。これからの時代の変化、薬剤師業界の変化、そして下島調剤薬局の変化を肌で感じ、中から動かす当事者になりたい方は、ぜひ話を聞きに行ってみてください。

 

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下島調剤薬局の求人詳細

雇用形態正社員
給与年収400~500万円 ※前職を考慮
福利厚生薬剤師手当、残業手当、交通費手当、賞与・退職金制度あり、社会保険一部会社負担あり、従業員向け生命保険加入あり
仕事内容処方箋受付や医薬品の調剤、調合、投薬・服薬指導、薬歴管理、会計などの一連の業務。
(予定)訪問薬剤/居宅療養管理指導、OTC相談/販売、健康サポートイベントなど。
勤務地東京都八王子市本郷町3-20
勤務時間9:00 - 19:00
営業時間:平日9:00~12:00、15:00~19:00 / 土曜日9:00~13:00
休日休暇水・日・祝(※水は現在定休日だが今後薬局イベント等の状況に応じて出勤の可能性あり)
夏季休暇・年末年始休暇あり
応募資格薬剤師免許
求める人物像・責任感のある方
・将来マネジメントをしてみたい方
・薬剤師として他にできない価値を考えていきたい方
・やったことがなくても挑戦してみたい方
選考プロセス書類選考(履歴書・職務経歴書)、面接(1-2回)
その他MRやMSの出身で実務経験ない方でも歓迎です。熱い思いを持った方などで遠方の方でもご相談ください。
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下島調剤薬局を訪れて

いのちの仕事で初めての薬剤師求人の記事となりました。薬剤師は現在30万人強いるといわれていますが、6年制に移行してから(一時的に卒業生が減るため)人数が減少。しかしその後また増え始め、2028年には40万人を超えると予測されています。とはいえ、売り手市場の色が濃く、採用に困っている薬局・病院が多いのが現実です。薬剤師は、病院勤務以外にも選択肢が多く、今後も長期的にニーズが高まる仕事だとされており、働きやすい環境を構築している会社がどんどん増えています。育休が取りやすい、時短勤務ができるなど、出産前後のママ薬剤師、パパ薬剤師もたくさんいるのではないでしょうか。下島調剤薬局は、まだまだ小規模ではありますが、今後地域医療で存在感を増すため、福利厚生、働きやすさのほか、様々な面で挑戦している、門前薬局として珍しい気質かもしれません。時代に取り残されず進んでいく姿勢がとても強いと感じました。今後薬剤師としてのキャリアに迷っている方は、ぜひ一度お話を聞いてみることをお勧めします。